過剰な介助は、ご利用者の残存能力ややる気を失わせます。また、介助者の腰痛等の持病の悪化を招き、結果的に複数のご利用者様にご迷惑をお掛けすることにも繋がります。それを防ぐことができるのが福祉用具です。ベッド横に横手すりがあれば、自分でポータブルトイレで排泄が出来るかもしれません。ひとりで出来ることの喜びは自信に繋がります。ご自宅で生活されていれば、ご家族の負担軽減にも役立ちます。このことから、自宅でどのような環境で生活しておられるか確認しておくべきで、身体状況に応じて福祉用具を調整していくことが残存能力の極限維持とやる気の低下防止に繋がります。利用者様の身体能力の把握と定期的な在宅訪問を行いよりよい環境で生活していただけるよう調整を図りましょう。